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TV・しじんの村を見て

夜中にTVでもと、其処に映し出されたのは部屋の片隅に座る女性が記者の問いに「死にたい、死にたい」と繰り返す姿でした。画面のスーパーに{これはフィクションです}と流れています。
此処は”しじんの村”と言って昼間は牛に餌をやったりして山合いで男女八人程の集団で生活する村のようですが途中から見たのでちゃんと説明ができません。

記者が、死にたいと言う若い女性に何故此の村に来たのかと訪ねれば、自分の姉がこの村に来て自殺したから自分もここで死にたいから来たと言うのです。
一度自殺をしようとしたのを、ここの若い男性の村長が監視カメラで発見して止めたようです。
心を開く事が無かった女性に変化が出たのは、姉の事を知っていると言う男性が居て色んな事を聞く内に外に出るようになり笑顔も出て、お互いが良い関係のように見えていたのです。

ある日の事、行方不明者が、数日後に近くの湖から、自殺志願の彼女が唯一心を開いていたあの男性の死体があがりました。国立大学を出たと言う此の男性の遺書が有った事から自殺と断定されたようです。一室に集まった数人の暗い空気の中、女性の嗚咽と共に別の男性が突然立ち上がって、うお〜と大声を出して其の辺につり下げた紙を剥がしながら暴れ始めるのを数人の男性が抑え付けていました。

又、夜にあの彼女が自殺をはかったようで、みんなでとめ、村長が慰めていました。その翌日彼女は「之からは自分なりに生きて行く」と言うような置き手紙と共に此の村から出ていきました。村長も彼女の事を、もう大丈夫だと思うと言っていました。

彼女の生い立ちは母親と幼いときにわかれて、父親の虐待に耐えながら姉に庇って貰いながら育ち、その父親が亡くなったのでこれから幸せに暮らせると思った矢先に姉の自殺で相当まいっていたのです。
二年後に記者が此の彼女と接触するのですが以前とは違ってハイヒールに今時のファッションで明るくなってるのを見て安心したようです。

その後の”しじんの村”を訪れた記者が目にしたものは、其の村に誰も住んで居なかったのと、あの村長が湖に身を投げて自殺したと言うのを聞いたのです。
いずれ此の村は取り壊されるようです、見終わってから何だか呪われた村のような気がして重苦しい気分になりました。今思うのに住んで居た人達は自殺願望を持った人の集まりではなかったかと思います。
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05年10月10日から09年8月17日にかけての旧「M子のお花畑」の保管庫。
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